「郡山ブラック」を20年間食べ続けるイキスギさん
ゲスト: ハリセンボン 近藤春菜
プレゼンター: 小瀧 望
ロケ場所: 福島県 郡山市
福島県は喜多方ラーメンが有名で、手打ち麺の白河ラーメンも知られています。しかし、近年郡山市で郡山ブラックという人気のラーメンが注目を集めています。このラーメンはとても美味しいと評判で、シンプルながらも飽きることがありません。しかし、残念ながら「ますや分店」という美味しいラーメン店が閉店してしまいました。この人気店が突然閉業したことは多くの人にとって驚きでした。イキスギさんはその味を忘れられず、自分で似た味を見つけるためにずっと探し続けています。
郡山のご当地ラーメン「郡山ブラック」
郡山ブラックを提供する店舗は年々増加しており、同じ店でも醤油やだしの配合によって微妙な味の変化が生じることもあります。イキスギさんは19年間、週に3回も郡山ブラックを食べ歩いています。彼はいつか伝説の味に巡り会えることを夢見ています。
「ますや分店」さんのメニューは「郡山ブラック」の醤油ラーメンのみ。郡山ブラックの具材にはメンマ、チャーシュー、そして2枚のナルトとシンプル。イキスギさんはナルト指輪を特注でオーダーし、身に着けています。
「ますや分店」ラーメンに一番味が近い店
「郡山中華そば しょうや」という店は、イキスギさんによれば、「ますや分店」のラーメンに一番近い味を提供しているとのことです。店主の田母神さんも小学生の頃から「ますや分店」のラーメンを食べていたそうです。実際に「ますや分店」の味を再現したいという思いが、店主がこの商売に取り組むきっかけとなりました。
醤油の旨味・風味はガツンとくる。うんまい!
イキスギさんはナルト沈めから始まり、ナルトがスープ色に染まってから食べる。
「郡山中華そば しょうや」味を近づける秘訣
「しゃうや」店主の田母神さんと、「ますや分店」の店主の息子さんは同級生であり、田母神さんはしょうやオープン時に麺の仕入れ先やだしの元となるガラの種類などの材料について相談したとのことです。しかし、限られた情報しか得られず、記憶を頼りに味を近づけるしかなかったようです。
「おでん一平」主人へ聞き込み
31年間続くおでん専門店である「おでん一平」は、郡山で愛されています。店主は30年以上もますや分店さんに通っており、ますや分店さんの閉店から10年間は分店ロスとなっていたそうです。ますや分店さんの近い味を食べるために、彼は多くの場所を歩き回りました。
彼は自身でも同様の味を追求し、ラーメン店を開業することを決意しました。ますや分店さんの味に近いラーメンを作りたいという彼の願いが、新たなラーメン店の創業のきっかけとなりました。
「おでん一平」ますや分店ロスからオーナーへ
「郡山ブラック」で使われていた醤油屋さんが廃業していたため、多くの人々は似たような醤油を使ったり、ブレンドして試行錯誤が必要だという。ラーメン店「おでん一平」のオーナーは、「めん処 成」という店にプロデュースを依頼し、自身はオーナーとして運営しています。
「めん処 成」へ聞き込み
「めん処 成」の店主である川西翼さんも、ますや分店の味を忘れられずにラーメン店を開業した一人です。彼の店の看板メニューである「昔ラーメン」は、香りが強烈で鼻に抜けるような特徴があります。彼は豚の原骨と昆布だけを使用して出汁を取り、旨味を引き立たせることに重点を置いています。この製法はますや分店と同じ方法だと言われています。
また、川西さんは閉業した製麺所から機械を譲り受け、ますや分店と同じ製麺方法で麺を作っているとのことです。イキスギさんによれば、香りの再現度は95%であり、味の再現度は80%程度だと言われています。
「めん処 成」味の秘訣
「めん処 成」がなぜますや分店の味に近づけることができたのかについて、以下の要点があります。
主人は、「しょうや」のオーナーさんとますや分店さんの息子が同級生であったため、ラーメンの話題が出た際に「しょうや」さんのマスターが息子さんと作り方について話しているのを聞いたと述べています。
「しょうや」の息子が経営する「たもや」へ
「たも屋」の店主である田母神一葵さんも、ますや分店の味に日々挑戦し続けています。試作品の「懐らーめん」は、彼が幼い頃に食べたラーメンの記憶を頼りに作られました。このラーメンは、ガラをゲンコツのみで取ったシンプルなスープを使用しています。
イキスギさんによれば、「たも屋」の「懐らーめん」はますや分店の味に対して高い評価を受けており、その再現度は85%に達しているとのことです。田母神さんの努力と熱意によって、ますや分店の味を追求したラーメンが提供されています。
「ますや」本店へ聞き込み
ますや分店が閉業する2年前の2002年にはますや本店がオープン。
しかし、ますや分店の常連客の間では、本店と分店が味が微妙に異なり、店同士の確執があるのではないかという噂があったが、店へ向かう。